ヒトー異端のサルの1億年

島泰三著
中公新書
 

親指はなぜ太いのか

島泰三著
中公新書
 

ヒトの心はどう進化したのかー狩猟採集生活が生んだもの

鈴木光太郎著
ちくま新書
 

人体 失敗の進化史

遠藤秀紀著
光文社新書
 
 認定講座でいつも「幼少年期のからだの発達」という講義を担当しています。また、自身も日本人の子どもたちの骨、筋・腱など運動器の発育を正確に測定して数値化することに取り組んでいます。画像で子どもたちの身体を見ていると、どうしてこんな形や配列になったのか、いつも不思議に思いませんか?そんな思いから、ヒトの身体のいろいろなパーツがなぜこのような形になってきたのか、なぜこんな動きができるようになってきたのか、さらにはなぜ、どのようにしてヒトの心や思い、他者との共存が今のようになってきたのか、わかりやすく解説してある新書を私は好んで読んでいます。ご紹介するのは、霊長類学、人類学、進化心理学、獣医学の分野の研究者が、まさにヒトの身体や心がたどってきたであろう道程をとても面白くわかりやすく教えてくれる書籍です。
 
 参考文献もしっかりと提示されており、さらに踏み込んでデータを知りたい方の要望にも応えられるようになっています。
 
早稲田大学准教授 鳥居俊