ボール投げの指導に便利なグッズを教えて?

幼児期は、指導者が言葉で説明しても十分に理解することはできません。もちろん、口では「分かった!」と言いますが、動きや行動に反映されにくいものです。そこで必要なのがちょっとしたアイデアグッズの開発と利用です。幼児はボールを投げるとき、体を捻転させる動作が未熟なため、体幹を前方に曲げやすい構えを取ります。それが、投げる手と同じ側の脚を前に出して投げる子です。このような投げ方を繰り返しても投球動作の基本は習得できません。そんなときに用いると便利なのが「投球マット」です。立ち位置をはじめに決めて練習させることで体の捻転動作や非投球側の脚のステップを体得していきます。このマットの使い方を教えておけば。子どもだけで練習しても効果的な向上が可能となります。
 

 
 次に、幼児の投球練習に際してお薦めなのが、新聞紙で作ったボールです。手軽に何個でも、どんな大きさにでも作れますし、何より幼児にはちょうど良い重さで、握りやすいことがボール投げにうってつけ。さらに、適度な軽さのため、顔などに当たっても大して痛くないことが、恐怖心を植え付けないためにも良いです。ぜひ、試してみて下さい。
 

 
【新聞紙ボールの作り方】
・新聞紙の大判(見開き1枚)を丸める。
 ⇒新聞紙がすべて隠れるまで布テープを貼り付ける。
 ⇒小型ボールの完成!
・中型ボールは大判2枚を、大型ボールは大判3枚を使用する。
 

(回答者)
岐阜大学教授 春日晃章